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シャーロック・ホームズシリーズ短編第1作目である「シャーロック・ホームズの冒険」。
1話目の「ボヘミアの醜聞」は、ストランド誌の1891年7月号より、読み切りの連作短編として掲載されました。
当時は通勤時などに本を読むことが多かったようで、一話完結のスタイルが爆発的人気に!
この記事で分かること
◆短編集「シャーロック・ホームズの冒険」に収録されている全12話を、一挙に紹介します。
※この記事はネタバレなしです。
◆各物語の詳細記事のへのリンクを載せていますので、興味のある方は読んでみてくださいね!
※リンク先はネタバレがあります。ネタバレがイヤな方はお気を付けください。
- 新潮文庫について
- ・技師の親指
・緑柱石の宝冠 - 上記はシャーロック・ホームズの叡智に収録されています。
好きな事件が見つかると嬉しいです!
1、ボヘミアの醜聞
シャーロック・ホームズに登場する女性で、絶対に外せないのが「アイリーン・アドラー」です。
圧倒的な知名度を誇り、ホームズにとって印象深い女性です。
しかしながら、アイリーン・アドラーが登場するのはこの「ボヘミアの醜聞」のみ。
繰り広げられる頭脳戦は、ホームズファンならずとも必見!ぜひ!
2、赤髪組合(赤毛組合)
ミステリ用語の「赤毛トリック」をご存じでしょうか。
その赤毛トリックの元となった作品です。
また、赤毛の成人男性を新聞広告で募集する、という奇抜な発想も面白い事件です。
3、花婿失踪事件(花婿の正体)
基本的にシャーロック・ホームズシリーズは、読者側に与えられた情報だけでは真相にたどり着けません。
ホームズが内密に調べた情報が読者側にあかされてされていないことが多いので、仕方ないのですが(笑)。
しかし、この「花婿失踪事件」は物的証拠こそありませんが、状況証拠だけでじゅうぶん真相にたどり着ける事件です。
ぜひ推理しながら読んでもらいたい作品です。
4、ボスコム谷の惨劇(ボスコム谷の謎)
ダイイングメッセージが登場する事件です。
これ、おそらく世に初めてダイイングメッセージを広めた作品じゃないでしょうか。多分。
しかも何気なく、サラッと書いてあります。
現代のダイイングメッセージとは少し違うかもしれませんが、ここから数ある推理作家さんたちがアレンジしてアレンジして複雑なダイイングメッセージが出来上がっていったんだと思います。
【ボスコム谷の惨劇】ダイイングメッセージとあらすじと感想と名言!
5、オレンジの種五つ(五つのオレンジの種)
「オレンジの種五つ」と聞いて、どんな話を思い浮かべますか?
オレンジの種を五つもらってきた隣人の話?
とても貴重なオレンジの種が紛失した話?
オレンジ色の表紙でほんわかしたエッセイ?
う~ん、難しいです(笑)
これが死の宣告で、殺人事件のタイトルとは到底思えませんよね。
ホームズが感情をあらわにするシーンが見物です。ぜひ!
【オレンジの種五つ】題名とのギャップとあらすじと感想と名言!
6、唇の捩れた男(唇のねじれた男)
これもなかなか題名からは想像がつかないですね。
一人の男が行方不明になり、潜入捜査をするホームズ。
ホームズがなかなか真相にたどり着けない、めずらしい展開です。
自分が大ばか者だというセリフは、もはやかわいい(笑)
可愛いホームズを堪能してください、どうぞ!
7、青いガーネット(青い柘榴石)
クリスマス時期の話ですが、クリスマスの雰囲気はほぼありません(笑)
ガチョウが出てきます、ガチョウが食べたくなります、そんなお話です(違う
ガチョウと帽子を拾っただけなのにとんでもない事件に巻き込まれていく、といった感じの内容です。
同じような作品で「六つのナポレオン」という事件があります。
これはシャーロック・ホームズの帰還に収録されています。
が、くれぐれも1話目の「空家の冒険」は「最後の事件」を読んでからにしてくださいね!(最後の事件は「シャーロック・ホームズの思い出」に収録されている)
合わせてこちらもどうぞ⇒【!超重要事項!】最後の事件より前に空き家の冒険を読んではいけない!シャーロック・ホームズシリーズを読む順番について補足
【青いガーネット】ガチョウと帽子と宝石とあらすじと感想と名言!
8、まだらの紐
コナン・ドイル自身が選ぶホームズシリーズで1位となった作品です。
奇怪でサスペンス要素満載、ちょっとホラーも含むのかな?
ホームズ原作の挿絵は怖くありませんが、なぜか子供向けのまんがや挿絵はかなり怖いです。
9、技師の親指(新潮文庫では叡智に収録)
技師の親指がいったいどうなったのでしょうか?
ホラー要素あります。
描写が生々しく、読んでいるだけで痛いです(笑)
ワトスンが依頼人をホームズに紹介するという珍しいパターンで始まります。
ワトスンの開業医としての仕事ぶりが垣間見れるので、ワトスンファンは必見です!
【技師の親指】ワトスンのファン必読推奨とあらすじと感想と名言
10、花嫁失踪事件(独身の貴族)
イギリスの貴族であるセントサイモン卿が、アメリカの令嬢と結婚。
その結婚披露宴の最中に花嫁がいなくなってしまったという。
セントサイモン卿や警視庁のレストレードとのホームズの対峙がとても小気味いいです。
題名がややこしいですね。
花婿失踪事件と花嫁失踪事件が同じ「シャーロック・ホームズの冒険」に収録されています。
11、緑柱石の宝冠(新潮文庫では叡智に収録)
ホールダー・アンド・スティーヴンスン銀行で国宝の緑柱石の宝冠を預かることに。
しかし、頭取のアレグサンダー・ホールダーは銀行で保管しておくのが不安だと感じ、なんと自宅へと持ち帰ってしまいます。(普通逆では・・)
案の定、宝冠の一部が盗まれてしまいます。
さて、いったいどうなるのでしょうか?
【緑柱石の宝冠】アレクサンダーとアーサーとメアリーとあらすじと感想と名言!
12、椈屋敷(ぶな屋敷・橅の木屋敷の怪)
ホームズシリーズを辞めたがっていたコナン・ドイルに、このような物語を書いてはどうか、と勧めたのがドイルの母親。
この「ぶな屋敷」のおかげで、ドイルはシリーズを継続しました。
このころから辞めたかったんですね(笑)
行動力と観察眼に長けている魅力的な依頼人女性が登場します!
「シャーロック・ホームズの冒険」の最後を飾るにふさわしい冒険物語となっていますよ。
まとめ
以上、シャーロック・ホームズの冒険、全12話の紹介をしました。
気になる事件はありましたか?
感想など頂けると、管理人は飛び上がって喜びます。
読んでいただきありがとうございました!