【ボヘミアの醜聞】アイリーン・アドラーと感想と名言

※この記事には広告が含まれています※

【ボヘミアの醜聞】アイリーン・アドラーと感想と名言

シャーロック・ホームズシリーズ短編集第1弾の1作目、「ボヘミアの醜聞」。

ストランド誌の1891年7月号より、読み切りの連作短編として掲載されました。

当時は通勤時などに本を読むことが多かったようで、一話完結のスタイルが爆発的人気に!

推理小説なのですが、誰も死にません(笑)

また、ホームズにとって「特別な女性」が登場する、とても有名な作品でもあります。

その女性、「アイリーン・アドラー」が登場するのはこの1作品のみ。

謎に包まれた正体不明の怪しい女と揶揄される彼女。

いったいどんな人物なのでしょう?!

この記事で分かること


過度なネタバレはせずに、シャーロック・ホームズの冒険の「ボヘミアの醜聞」について、あらずじ・感想・管理人あさもりがチョイスした名言を知ることができます。

あさもり
あさもり

小学校のころからホームズにはまり、40代の今また読み返している管理人あさもりが独断と偏見でお送りしております。プロフィールはこちら→最初の挨拶

それではどうぞ!

「ボヘミアの醜聞」基本情報

原題A Scandal in Bohemia
収録本シャーロック・ホームズの冒険(短編集)1話目
発表順3番目/60作品中(1891年7月)
注意事項「あの女性」「あの女」は『あのひと』と読む

2023年9月、河出書房から新装で復刊版が登場しています!↓
権威あるオックスフォード版の注・解説を完全訳。原本の挿絵が全て掲載されています。
めちゃくちゃ分厚い!

謎の猫
謎の猫

その分ちょっと高いけどにゃ♪

あさもり
あさもり

外では読みにくいです、のんびりとご自宅でどうぞ~

登場人物

うんうん
うんうん

登場人物を紹介するよ!

  • シャーロック・ホームズ
  • アイリーン・アドラー
  • ジョン・H・ワトスン
  • フォン・クラム伯爵=ヴィルヘルム・ゴットスライヒ・フォン・オルムシュタイン=ボヘミア国王
  • ターナー夫人(誰?ハドスンさんの間違え?)
  • ゴッドフリー・ノートン
  • 老婆(ブライオニー荘の女中)
  • ジョン(ブライオニー荘の馭者)

あらすじ

ワトスンは結婚(四つの署名のあと)のためベーカー街から去り、ホームズとワトスンはしばらく会っていませんでした。

1888年3月20日の夜、ワトスンは往診からの帰り道にベーカー街を通ったことで、急にホームズに会いたくなり、221Bを訪れます。

するとちょうど依頼人が訪ねてくる、とのこと。

ワトスンは帰ろうとするのですが、それをホームズが引き止め以前のように2人で依頼人を迎え入れることになりました。

やってきた依頼人は仮面をつけた男「フォン・クラム伯爵」。

かつて交際していた謎に包まれた正体不明の怪しい女――「アイリーン・アドラー」と一緒に映った写真を探して取り返してほしいという。

仮面の男はいったい何者なのか?
アイリーン・アドラーとはどんな女性なのか?
――探すのではなく本人に出させる――
ホームズの作戦とは?!

シャーロック・ホームズシリーズで断トツの知名度を誇るただ一人の女性、アイリーン・アドラー登場作品!

【多少のネタバレあり】所感

I think, Watson, that you have put on seven and a half pounds since I saw you.

コナン・ドイル A Scandal in Bohemiaより

「ワトスン、前会ったときより、7ポンド半は太ったやろ?」
「7ポンドたい」

あさもり
あさもり

いやもうダイエット中はホームズに絶対会いたくない

ホームズシリーズはこの短編が始まったことで爆発的な人気を博しました。

その第1弾がこの「ボヘミアの醜聞」です。

相変わらず小気味いい二人の会話のリズム、話の展開、最高です。

謎の猫
謎の猫

「ボヘミアの醜聞」は誰も死なない事件なのにゃ♪

わと子
わと子

殺人事件が苦手な人にもおススメだね!

物語の構成

この「ボヘミアの醜聞」は、死者が出ない探偵小説です。

先の先の裏側まで読む・・と言えばいいのでしょうか。

昔、デスノートという漫画がありまして、かなりの頭脳戦が繰り広げられる作品でした。

その「エル対キラ」に匹敵すると思います。(分かる方いますかね笑)

ホームズ対アイリーン

の、まさに頭脳戦です。

序盤の感想

冒頭のホームズとワトスンの会話が、いつもながらまるで聞こえてくるようです。

会話のテンポが本当にいいんですよ。

特に新潮文庫は人物が生き生きとしています。

超有名な「お前はただ目で見とるだけやもん、観察ばせんけんいかんとたい。」という名言も出ますね。

あさもり
あさもり

福岡弁失礼します

依頼人のフォン・クラム伯爵は仮面で顔を隠して登場。

しかし、会う前から正体を見抜いているホームズ。なんとも爽快!

ワトスンがこの場にいることを警戒する伯爵に、きっぱりと「2人で聞くか、断るか、です」と言い放つホームズ。

ホームズのワトスンへの信頼度が分かる、しびれる一節です。

中盤の感想

ここからが怒涛の展開ですね。

ホームズがアイリーンの偵察に行きますが、なんとアイリーン自身の結婚の証人にされたというのです!

もちろん変装しているホームズですよ、そのまま行ったらバレますからね(笑)

アイリーンとその婚約者のゴッドフリー・ノートンが急いで馬車でセントモニカ教会へ行くシーンがあります。

あさもり
あさもり

当時は結婚式は午前中までに行わなければならなかったそう。

時刻は12時の25分前。

わと子
わと子

あと25分の間に教会まで行って、結婚成立しないと間に合わない!

ホームズもそれは分かっていて尾行をしますが、まさか自分が結婚の証人になるとは思っていなかったでしょうね。

ホームズの調査後、アイリーンの家へ向かう作戦会議中、ワトスンにホームズが頼みごとをします。

「喜んで手つだうよ」
「法にふれてもかい」
「ちっともかまわない」

シャーロック・ホームズの冒険「ボヘミアの醜聞」・新潮文庫・延原謙訳より

ここのやりとりがたまらなく好きですね。

「君はどうやってさがす?」
「さがしたりなんかするものか」
「じゃどうするんだい?」
「彼女自身に出させるのさ」

シャーロック・ホームズの冒険「ボヘミアの醜聞」・新潮文庫・延原謙訳より

しびれるでしょう、ワクワクするでしょう、これがシャーロック・ホームズシリーズです!(笑)

さて、このあと、ホームズはいったいどんな作戦を決行するのでしょうか!?

感想まとめ

ホームズがアイリーン・アドラーに対して恋愛感情がある・なし、ということには私は興味がなく。

それよりも、ここまで国王やホームズから逃げようとするアイリーンとノートンに疑問です。

そもそも国王を脅す理由が分からない。

あさもり
あさもり

脅し方がアイリーンぽくないな

謎の猫
謎の猫

やるならもっと安全な方法でやりそうだにゃ♪

ホームズが認めた唯一の女性なので、ロマンスなど期待している方もいらっしゃるでしょう。

アイリーンはこの作品のみの登場で、もう出てきません。

しかも冒頭で

いまは亡き、アイリーン・アドラー

シャーロック・ホームズの冒険「ボヘミアの醜聞」日暮雅道訳より

はっきりと「亡き」と紹介されてしまっています。

わと子
わと子

え!アイリーンってもう死んでるの?!

もしも死亡しているのなら、いったいどんな最期だったのか。
そもそも、本当に死んでいるのか。

あの女性(ひと)なら、「もう自分は死んでいる」と仕向けることもできそうです。

あさもり的いっちばん好きなシーン

新潮文庫では20ページ辺りの、依頼人とホームズとのやり取り。

この会話の流れが実にテンポがあって面白いんです!

またグラナダ版のこのシーン、ジェレミー・ブレッドが最高にカッコイイ。

読んでいても映像が頭に浮かんで、声が聞こえてきます。

まさにホームズ再現率NO,1!

未発表事件のリスト

ボヘミアの醜聞に名前だけ出てくる「未発表事件」について書き残しておきます。

  • トレポフ殺人事件
  • トリンコマリーのアトキンスン兄弟の惨劇
  • オランダ王室の使命
  • ダーリントンの替え玉事件
  • アーンスウォース城事件

ボヘミアの醜聞:名言

あさもり
あさもり

超有名な名言と、私あさもりが選ぶマイナー部門をお送りします。

超有名なやつ

ちょっと今回は3社を比べてみましょうか。各社から引用します。

新潮文庫・延原謙訳の場合

”君はただ眼でみるだけで、観察ということをしない。”

光文社文庫・日暮雅道訳の場合

”きみは見ているだけで、観察していないんだ。”

創元推理文庫・深町眞理子訳の場合

”きみはたしかに見てはいる。だが観察はしない。”

どれが好きですか(笑)

【ネタバレあり】アイリーン・アドラーの名言

これはちょっと番外ですかね、ホームズではなく、アイリーン・アドラーの名言です。

あまりネタバレしたくないけど、ネタバレします。

ネタバレイヤな人はこちらからまとめに飛んでね→ボヘミアの醜聞の感想と名言:まとめへジャンプ!

いいですか、ネタバレ書きますよ、今から書きますよ、さんざん言ったからね、ネタバレするよ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

じゃあ、書きます。

書くよ、いいですね、書きますよ。

はい、どうぞ!

「おやすみなさい、シャーロック・ホームズさん」

シャーロック・ホームズの冒険「ボヘミアの醜聞」・創元推理文庫・深町眞理子訳より

これね、このセリフの何がすごいかってね、「変装しているホームズに向かって言っている」ということなんですよ。

アイリーンの完全勝利ですね。

変装の面ではアイリーンの方が一枚上手なのかな、と思いました。

ボヘミアの醜聞の感想と名言:まとめ

シャーロック・ホームズシリーズ短編集第1弾の1作目、「ボヘミアの醜聞」について書きました。

みなさまいかがでしたか?

もう読んでいる方もまだ読んでいない方も楽しめていただけると嬉しいです!

簡単にまとめますと、

  • 短編集「シャーロック・ホームズの冒険」第1編
  • あの女性・あの女は「あのひと」と読む
  • ホームズのワトスンへの信頼にしびれる
  • ワトスンのホームズへの信頼にしびれる
  • 正体不明のアイリーンのその後がとても気になる
  • 誰も死なない事件

短編のスピード感がとても読みやすい作品。

誰も死なないし、駆け引きのドキドキ感と楽しさがいいスパイス!

ぜひ読んでいただけると嬉しいです!

もうすでに読んだよっていう方は、他の出版社を読んでみてはいかかですか?

※2023年9月、河出書房から新装で復刊版が登場しています!↓
権威あるオックスフォード版の注・解説を完全訳。原本の挿絵が全て掲載されています。
めちゃくちゃ分厚い!外では読みにくいので、室内でのんびりどうぞ~

あさもり
あさもり

それぞれ個性があって、とても面白いですよ!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA