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「シャーロック・ホームズ」という名前は聞いたことあるけど、詳しくは知らない人って案外多いんじゃないでしょうか?
- 「シャーロキアン」という熱狂的なファンがいるんでしょ?
- そこまで詳しく知りたくはないんだけどな~
「原作やドラマを見たら面白かった!」というだけで、そこまで詳しく知りたくない人もいますよね。
軽い気持ちで調べてみると、ウィキペディアやホームズに詳しいサイトがヒットしてしまい、詳しすぎて頭に入ってこないということも。
私は小中高校生のころシャーロック・ホームズにはまり、40代でまたホームズ原作シリーズを読み返しているリハビリ中のシャーロキアンです。
ホームズは大好きだけど詳しくはありません。
そんな私だって自分のことを「シャーロキアン」だと思ってます(笑)
この記事では、初めてホームズを知った人や私のように懐かしく思い出したい人へ向けて
- シャーロック・ホームズシリーズってなに?
- シャーロック・ホームズってどんな人?主な登場人物って?
- 本を読むのは苦手だから、原作の映像作品ないの?
といった疑問をライトに解決していきたいと思います。
基本情報と言っても難しい言葉や年表などはありません。
ヘビーな内容が知りたい方はウィキペディアなどをご覧ください(笑)
気軽に見て行ってくださいね!
シャーロックホームズシリーズとは(原作本・正典)
シャーロックホームズシリーズとは、イギリスの作家アーサー・コナン・ドイルが書いた探偵小説のこと。
事件の依頼人や捜査に行きづまった警察が、ホームズの住むベーカー街221Bを訪れるところから始まります。
ホームズが手掛けた事件を、相棒のジョン・H・ワトスンが記録し発表している、という設定です。
1887年から1927年にかけて発表された、全60編(長編4、短編56)からなるシリーズ。
このドイルが書いた原作のことをコアなファンであるシャーロキアンの中では、聖書になぞらえて「正典、聖典」などと言われています。
特に正典(Canon)はコナンドイル(Conan Doyle)アナグラム※でもあるためそう呼ばれることが多いようです。
※アナグラムとは、単語の中の文字をいくつか入れ替えることによって別の意味・言葉にする言葉遊びのこと
世界で最初の推理小説なのよね!
世界で最初の推理小説はエドガー・アラン・ポーの
「モルグ街の殺人」と言われているよ
えぇ!?そうなの?!
探偵といえばシャーロックホームズって感じだけど・・・
モルグ街の殺人て全然知らないよ?
まぁ、そう思っている人は多いよね
これを機に読んでみてよ(笑)
ちなみにもっと古い時代にも「推理要素」のある小説が存在していると言われているよ!
さらに余談ですが・・・
日本の推理小説家である「江戸川乱歩」は「エドガー・アラン・ポー」を文字ってつけたペンネームです。
江戸川コナンくんの名前の由来ですね(笑)
作者:アーサー・コナン・ドイル
名探偵コナンくんの名前の由来となった人です(笑)
開業医を始めて患者を待つ暇な時間を使い、今でいう副業というかたちで執筆活動をしていました。
そして生み出された作品が「緋色の研究」。
シャーロック・ホームズ誕生の物語です。
開業医で執筆活動って・・・
ワトスンと同じだよね
そうです、ワトスンはドイルと同じ状態で小説を書いているんです。
ドイルはワトスンとして自分をホームズの相棒にしたのかもしれませんね。
ホームズは本格推理小説ではない
シャーロックホームズを読んでいて、「絶対に犯人が分かるわけがない」と思う事件はありませんか?(笑)
ホームズは「本格推理小説」ではない
と私は思っています。
- シャーロック・ホームズシリーズとは
- 「シャーロック・ホームズが事件を解決する様子」を「ワトスンが記録し世間に公表している」という事件簿であり、それを読んで楽しむエンターテインメントである
しかしながら、現代の本格推理小説に多大なる影響を与えたことは間違いありません。
たとえば、
ミステリのトリックと言えば何を思い浮かべますか?
暗号、密室、ダイイングメッセージ・・とか?
そのほとんどはドイルがホームズシリーズで世に出したトリックなんだよ
コナン・ドイルすごいじゃん!!
現代の推理小説しか知らない人から見ると、ホームズ作品のトリックは使い古された印象を受けるかもしれません。
ノックスの十戒に当てはまらず、アンフェアだと思う方もいるかもしれませんね。
でも、実は逆なんです。
ホームズ作品をアレンジしてアレンジして現代の推理小説はできているんです。
ノックスの十戒とは?
ロナルド・ノックスが1928年に発表した「推理小説を書くときのルール」のことです。
もちろんこれを破っても何の罰則もありません(笑)
ホームズシリーズは1887年から1927年にかけて発表されているので、そのあとに出来たルールです。
”以下Wikipediaより引用
- 犯人は、物語の当初に登場していなければならない。ただしその心の動きが読者に読みとれている人物であってはならない。
- 探偵方法に、超自然能力を用いてはならない。
- 犯行現場に、秘密の抜け穴・通路が二つ以上あってはならない(一つ以上、とするのは誤訳)。
- 未発見の毒薬、難解な科学的説明を要する機械を犯行に用いてはならない。
- 主要人物として「中国人」を登場させてはならない。
- 探偵は、偶然や第六感によって事件を解決してはならない。
- 変装して登場人物を騙す場合を除き、探偵自身が犯人であってはならない。
- 探偵は、読者に提示していない手がかりによって解決してはならない。
- サイドキックは、自分の判断を全て読者に知らせねばならない。また、その知能は、一般読者よりもごくわずかに低くなければならない。
- 双子・一人二役は、予め読者に知らされなければならない。
引用ここまで”
サイトキックとは探偵やヒーローと共に行動する、親友や相棒のことだよ!
主な登場人物
シャーロック・ホームズシリーズの主要な登場人物についてまとめてみましょう。
ホームズとワトスンとなんちゃら教授でしょ
モリアーティ教授ね(笑)
シャーロック・ホームズシリーズの主な登場人物
- シャーロック・ホームズ
物語の主人公、名探偵。初めて会った人物の靴の汚れ、体や洋服の特徴・持っている小物から、仕事や素性、抱えている事情などを見抜く - ジョン・H・ワトスン
ホームズの唯一の親友であり相棒。物語の書き手を担う - ハドソン夫人
ホームズとワトスンが住む下宿、ベーカー街221Bの女主人 - マイクロフト・ホームズ
シャーロック・ホームズの兄。7歳年上だと言われている - ジェームズ・モリアーティ教授
シャーロック・ホームズの最大の敵。犯罪界のナポレオン。大学教授という顔と、ロンドンの悪党一味の統領という顔をあわせ持つ。 - レストレード警部・グレグスン警部
スコットランドヤードの警察官。事件の捜査に困るとベーカー街を訪れては捜査を依頼する。
ここに挙げたのはシリーズを通して登場する可能性がある人物です。
アイリーン・アドラーを入れようか迷ったのですが、彼女については「ボヘミアの醜聞」を読んでもらいたいんですよね。。
しかし、ボヘミアの醜聞が掲載されている「シャーロック・ホームズの冒険」を最初に読んでほしくはないジレンマがあります・・・最初に読むのは「緋色の研究」がおすすめ!【シャーロック・ホームズシリーズ原作】
シャーロック・ホームズは泥臭く人間味あふれる英国紳士
ホームズといえば「スタイリッシュ」や「スマート」など英国紳士のイメージが先行している気がします。
ホームズという人物は一言でいえば変わった人です。
現場をサラッと見ただけですべての推理を導き出すわけではありません。
自ら床に這いつくばり埃や足跡を調べ、わずかな手掛かりから聞き込みをし、尾行や張り込みもします。
失敗もします。人間だもの(笑)
ドラマや映画や名探偵コナンなどでクールなイメージを持っていると、原作を読めば印象が変わりますよ。
ホームズから生まれたミステリー用語
シャーロック・ホームズシリーズは1887年から書かれています。
今2023年ですから・・・130年以上も前なんですね。
それ以前にも推理要素のある小説が存在しているようですが、やはり爆発的に「推理小説」を広めたのはドイルの書いたシャーロック・ホームズシリーズではないでしょうか。
ホームズシリーズ作品は現代の推理小説にも多大なる影響を与えています。
ホームズシリーズの事件になぞらえた「ミステリー用語」も存在します。
一番有名なものは、
「ワトスン役」
ですね。
聞いたことある!
どういう意味か分かる?
探偵の助手とか相棒とかそんな感じ?
あとは物語の語り部役とかね
賛否あると思いますが、私はワトスンはホームズの助手ではないと思っています。
ワトスンはホームズと共に事件にかかわった相棒であり、
唯一の親友であり、語り部である
あさもり談
ホームズの助手は・・・ベイカー街遊撃隊のウィギンスかな?
シャーロック・ホームズシリーズ原作の映像化=グラナダ版
シャーロック・ホームズシリーズ原作の映像化はないのか?
と聞かれたら即答します。
グラナダ版シャーロック・ホームズの冒険、です
シャーロック・ホームズの姿かたちは、原作でよく使われているシドニー・パジェットの書いた挿絵の印象が強いと思います。
ドイルもパジェットの書いたホームズを気に入っていたようですし。
私もパジェットホームズのビジュアルが好きで、初めてグラナダ版シャーロック・ホームズの冒険を見たときは「ホームズが本から飛び出してきた!!」と大興奮しました。
原作を忠実に作られている「グラナダ版 シャーロック・ホームズの冒険」は本当におススメです。
19世紀ロンドン、ヴィクトリア朝の雰囲気が大好きなんですよね~
当時は電気ではなくガス灯だったのですが、夜のシーンなんかは本当に暗いんですよ。
それが19世紀ロンドンの雰囲気をかもしだしていて、素晴らしい再現だと思います。
(何も知らないと「画面暗いな~見辛いな~」となっちゃうんですけど笑)
シャーロック・ホームズ役はジェレミー・ブレットさん、吹き替えは露口茂さん。
この二人からできているホームズは、まさに本から飛び出してきたシャーロック・ホームズその人です!
知らない方はぜひとも見ていただきたい!!
詳しくはこちらの記事で解説しています
【基本情報】シャーロック・ホームズシリーズ原作とは?:まとめ
簡単ではありましたが、
- シャーロック・ホームズシリーズってなに?
- シャーロック・ホームズってどんな人?主な登場人物って?
- 本を読むのは苦手だから、原作の映像作品ないの?
といった疑問にライトに答えてみました。
シャーロキアンじゃないしなぁ、別にそこまで「熱狂的」ではないかなぁと思う方も気にしなくていいです!
詳しい人以外はホームズ読んじゃダメ!なんてことはありませんから。
純粋に「あー、面白かった!」で終わっていいんですよ!
ホームズのところへやってくる依頼人が、どんな事件を持ってくるのかワクワクしてきませんか?
まだ原作を全部読んでいない方は、ぜひ読んでみてくださいね!
ただしホームズシリーズには絶対に守らなければいけない読む順番が存在します。→→【最後の事件より前に空き家の冒険を読んではいけない!】シャーロック・ホームズシリーズを読む順番について超重要事項
またはこちらの→→【原作出版順一択!】シャーロック・ホームズシリーズおススメの読む順番と簡単なあらすじという記事では、ホームズシリーズの原作を読むおススメの順番を解説しています。よろしければ参考にしてください!
本を読むのが面倒だから映像でホームズの世界観を味わいたい!という方は、こちらのグラナダ版シャーロック・ホームズの冒険をおススメします!
シャーロック・ホームズをひとりでも多くの人に読んで(見て)もらえると嬉しいです。
最後まで見ていただきありがとうございました!