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シャーロック・ホームズシリーズを読みたいけど、
- 何冊買えばいいの?
- 全部揃えたらいくらお金がかかるの?
- 一番メジャーなのはどの出版社?
- 結局どの出版社を読めばいいの?
と考えていると、なかなか読み始められなくなってしまいますよね。
この記事では、3つの出版社でホームズシリーズをそろえてしまった私あさもりが実際に見比べながら、どの出版社がどういう人に読みやすいのか、を検証してみます。
結果はこうなりました。
- ヴィクトリア朝の雰囲気を楽しみたい・・・新潮文庫
- サクサク読みたい・・・光文社文庫
- 最新の翻訳。電子で安く読みたい・・・創元推理文庫
それではいつも通りライトに解説していきます♪
シャーロック・ホームズ原作を全部読むには9冊(10冊)必要!いくらかかるの?
シャーロック・ホームズシリーズ原作は長編4、短編56の全60編!
シリーズを全部読むには9冊、または10冊が必要です。
各出版社ごとにリストにしてみましょう。
各出版社の題名と冊数
新潮文庫・高原者文庫・創元推理文庫の3つの出版社でシャーロック・ホームズをそろえる場合の題名と冊数を表にしました。
微妙にタイトルが違ったり、逆に3社とも同じだったりしてこれだけでも楽しいです(笑)
新潮社 | 光文社文庫 | 創元推理文庫 | |
---|---|---|---|
1 | 緋色の研究 | 緋色の研究 | 緋色の研究 |
2 | 四つの署名 | 四つの署名 | 四人の署名 |
3 | シャーロック・ホームズの冒険 | シャーロック・ホームズの冒険 | シャーロック・ホームズの冒険 |
4 | シャーロック・ホームズの思い出 | シャーロック・ホームズの回想 | 回想のシャーロック・ホームズ |
5 | バスカヴィル家の犬 | バスカヴィル家の犬 | バスカヴィル家の犬 |
6 | シャーロック・ホームズの帰還 | シャーロック・ホームズの生還 | シャーロック・ホームズの復活 |
7 | 恐怖の谷 | 恐怖の谷 | 恐怖の谷 |
8 | シャーロック・ホームズ最後の挨拶 | シャーロック・ホームズ最後の挨拶 | シャーロック・ホームズ最後の挨拶 |
9 | シャーロック・ホームズの事件簿 | シャーロック・ホームズの事件簿 | シャーロック・ホームズの事件簿 |
10 | シャーロック・ホームズの叡智 | なし | なし |
新潮文庫 10冊
光文社文庫 9冊
創元推理文庫 9冊
にゃ♪
新潮文庫は10冊あるから
全部そろえると高いんじゃない??
気になるね、チェックしてみよう
ホームズシリーズをすべてそろえたときの金額、いくら?
Amazon調べになりますが、表を作ってみました。
すべて消費税込み(10%)です。2023年5月現在。
新潮文庫 | 光文社 | 創元推理文庫 | ||||
kindle | 文庫 | kindle | 文庫 | kindle | 文庫 | |
緋色の研究 | 481 | 506 | 440 | 638 | 394 | 682 |
四つの署名 | 455 | 539 | 440 | 594 | 394 | 682 |
冒険 | 575 | 605 | 880 | 968 | 715 | 990 |
思い出 | 663 | 781 | 770 | 880 | 587 | 968 |
バスカヴィル家の犬 | 575 | 605 | 770 | 880 | 394 | 792 |
帰還 | 703 | 825 | 880 | 990 | 587 | 1,034 |
恐怖の谷 | 515 | 649 | 660 | 704 | 394 | 880 |
最後の挨拶 | 584 | 649 | 660 | 726 | 486 | 924 |
事件簿 | 624 | 781 | 770 | 880 | 587 | 990 |
叡智 | 544 | 649 | ||||
合計 | 5,719 | 6,589 | 6,270 | 7,260 | 4,538 | 7,942 |
文庫本を新品購入すると新潮文庫が一番安いですね。
Amazon kindleだと創元推理文庫が一番安いです。
ただしこれは期間限定で特別価格になっている影響だと思います。
Amazon Kindleでは現在創元推理文庫の「緋色の研究」と「シャーロック・ホームズの冒険」が0円で読めますし、他の長編作品も期間限定ですが特別価格で安くなっています。
私は未読ですが角川文庫の「緋色の研究」と「四つの署名」も0円!!
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これを機に読んでみると安くすむにゃ♪
私は紙の本派なのよね(笑)
ホームズを読めればなんでもよくないかにゃ?
お前のホームズへの愛はそんなもんなのかにゃ?
ぐはぁぁぁ
(すごい毒舌・・・)
ちなみに今の時代はこんなのもあるにゃ
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Audible?
なにこれ??
プロのナレーターが朗読した本を聴くことができるサービスにゃ♪
そんな時代なのね・・・
3社の特徴まとめ
新潮文庫・光文社文庫・創元推理文庫の特徴を私なりにまとめてみました。
みんな違ってみんないいよね!
表紙デザインで決めてもOK!
新潮文庫 | 光文社文庫 | 創元推理文庫 | |
発売日(最古) (最新) | 1953/3/12 1955/9/22 | 2006/1/12 2008/1/10 | 2010/2/19 2017/4/14 |
翻訳者 | 延原 謙 | 日野 雅通 | 深町 眞理子 |
表紙 | シンプルでかわいい | ロンドンの地図に油絵 | 連載当時の挿絵 |
挿絵 | なし | あり | あり |
注釈 | ほぼなし | あり | あり |
値段(Kindle) (文庫本) | 5,719円 6,589円 | 6,270円 7,260円 | 4,538円※1 7,942円 |
スピン※2の有無 | あり | なし | なし |
※1:期間限定で特別価格になっている影響あり
※2:スピン(本に最初からついているしおり代わりの紐)の有無は私なりのこだわりポイントなので、入れさせてもらいました(笑)
メジャーな新潮文庫
シャーロック・ホームズを読むなら「新潮文庫」が一番メジャーです。
しかし、これはもう一昔前の話なのかな。
こういったブログを開設している私が言うのもなんですが、現代の活字離れは無視できないほどになってきています。
私も読書好きだと思っていましたが、久しぶりに見ると「うわ、字がぎっしり(-_-;)」と思ったほどです。
パソコンやスマホでの文章のほうが見慣れていますよね。
活字慣れしていない人や久しぶりに本を読むという人には、少し苦しいかもしれません。
なんせ新潮文庫には挿絵がありませんので・・・。
しかし、絶対的なおススメは新潮文庫なのは変わりません。
新潮文庫は改版されていて、現在出回っているものは改版後のものです。
訳者である延原謙氏の嗣子である延原展氏が改版にあたりました。
あくまでも原文に忠実にを基本に置き、物語の背景であるヴィクトリア朝の持つ雰囲気を伝える程度の古風さは残したいと考えつつ、もとの訳文の格調を崩さぬよう留意して作業したつもりであるが、読者諸氏のご理解を得られれば幸いである。
新潮文庫・緋色の研究・解説・延原展氏による「改版にあたって」より抜粋
この一文に込められた想いを一緒に感じましょう!
延原謙氏と展氏の想いを受け継ぐためにも読むのにゃ♪
私は新潮文庫推し
総合的には光文社文庫
総合的に考えて一番読みやすいのは「光文社文庫」になるのかな。
挿絵もあり、読みやすさもあり、表紙もポップ。
適度に注釈があり分かりやすい。
訳も現代語に近いです。ページを開いたときの読み辛さも特に感じません。
際立ってマイナスの部分がありませんね。
しいていうなら・・・分厚い(笑)
根性で持つにゃ♪
最新訳の創元推理文庫
創元社文庫は注釈の多さに目が行きます。
詳しく書かれていてシャーロック・ホームズ好きなら嬉しいのですが、初めてホームズシリーズを読むにはお腹いっぱいかもしれません。
すでに話を知っていて読むのはすごく楽しいよ!
3社の中では一番新しい訳なので、読みにくさはありません。(若干むずかしい言い回しあり)
Kindle Unlimitedで安く読めるのも魅力的ですね!
30日間無料体験できるよ!
ただ・・・なんというのか、ページを見開いたときになんとなく違和感があるんですよね。
すごく上に寄ってるというか、詰まってるというか・・・分かりますか?
私にはちょっと目が疲れます。歳かしら(笑)
歳だにゃ(笑)
ホームズシリーズを読むには結局どの出版社がいいの?
結論をズバリ。
- ヴィクトリア朝の雰囲気を楽しみたい(一番ポピュラー)・・・新潮文庫(10冊)
- サクサク読みたい(読みやすい)・・・光文社文庫(9冊)
- 最新の翻訳。電子で安く読みたい(注釈が多く分かりやすい)・・・創元推理文庫(9冊)
こうなりました。
【追加情報】ホームズ愛好家必見!河出書房新社より、復刻版が新装で発売中
2023年9月から、河出書房新社より新装で復刻版が順次販売されています。
オックスフォード大学版の注訳と解説も完全収録。
初版原本のイラストをすべて復刻掲載!
2023年11月現在
1、緋色の習作
2、四つのサイン
3、シャーロック・ホームズの冒険
4、シャーロック・ホームズの思い出
5、バスカヴィル家の犬
6、シャーロック・ホームズの帰還
上記の6巻が発売中!
さらに!
2023年11月17日発売予定!
7、恐怖の谷
8、シャーロック・ホームズ最後の挨拶
9、シャーロック・ホームズの事件簿
要チェックにゃ♪
私もお小遣いと相談しながら順次そろえ中です・・!
初めてホームズを読む方にはおススメしない
ホームズを初めて読むという方には、この河出書房新社のシリーズはおススメしません。
情報量が多すぎるからです。
原作すべての挿絵が載っている、というのは魅力的です。
しかし、その分厚さときたら!
おそらく一番分厚いであろうシャーロック・ホームズの冒険ですが、4.4cmあります!
通勤電車の中で読むのはツライ。
右側半分が物語部分。
左側半分が注釈です。なんという情報量!
そして、極めつけは
値段が高い!
最初は文庫本で読みましょう・・
あくまで、ホームズ愛好家向けだと思ってください。
ただし、訳はとても読みやすいので、おススメでもありますが。
3つの出版社を比べてみた【新潮文庫・光文社文庫・創元推理文庫】シャーロック・ホームズシリーズ原作:まとめ
かなり長くなってしまいました。
ここまで読んでいる方いらっしゃいますかね(笑)
このサイトでは「新潮文庫」をおススメしていますが、他の出版社も捨てがたいのです。
読みやすさを取る場合は光文社文庫だし、もっと詳しくなら創元推理文庫だし。
ここには入っていませんが、
偕成社は子供(小学生高学年~)には一択だし、角川文庫も読みやすいと聞きます。
訳によって大差ないか?と聞かれれば・・・それは、あります。
どうしても文章が入ってこないものもあるでしょう。
もう個人差ですね。
ただ、これだけは言えます。
どの出版社もホームズが魅力的かつ最高の探偵であり、ワトスンは最高の相棒ということ。
そして、コナン・ドイルは最高ということです。
どの出版社で読んでも素晴らしい作品だよ!
そうだね!
読み比べてみるのも面白いにゃ♪
た、高いけど・・一応載せておきます。