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ホームズシリーズ短編集「シャーロック・ホームズの思い出」の1話目「白銀号事件」。
みなさんはこれ、なんと読みますか?
私はずっと「はくぎんごう」と思い込んでいました。
しかし、今回読み返してみると・・
しろがねごう って書いてある!
はくぎんごう ってのもあったはず・・!
たぶん!
新潮文庫 | 白銀号事件(しろがねごう) |
光文社文庫 | 名馬シルヴァー・ブレイズ |
創元推理文庫 | <シルヴァー・ブレーズ>号の失踪 |
河出書房 | 白銀号事件(白銀に「シルヴァー・ブレイズ」とふりがな) |
どこで見たんでしょうか、はくぎんごう・・。
こうやって見比べてみるのも面白いですよね。
小学校のころからホームズにはまり、40代の今また読み返している管理人が独断と偏見でお送りしております。プロフィールはこちら→最初の挨拶
- この記事で分かること
- 過度なネタバレはせずに、シャーロック・ホームズシリーズの短編小説「白銀号事件」について、基本情報・あらすじ・事件概要・感想・管理人あさもりがチョイスした名言を知ることができます。
「白銀号事件」はこんな人におススメ!
- ホームズのちょっとおちゃめなドッキリが好き
- ホームズが犯人を見逃した作品が読みたい
- ワトスンといっしょに事件を解決する作品が読みたい
それではどうぞ!
「白銀号事件」が収録されている短編集はこちら!↓↓
「白銀号事件」基本情報
原題 | The Adventuer of Silver Blaze |
収録本 | シャーロック・ホームズの思い出(短編集)1話目 |
発表順 | 15番目/60作品中(1892年12月) |
一口メモ | 当たり前のことが、奇妙な出来事に変わることもある |
登場人物
登場人物を紹介するよ!
- シャーロック・ホームズ
- ジョン・H・ワトスン
- ロス大佐(キングズ・パイランド厩舎・白銀号の馬主)
- ジョン・ストレーカー(白銀号の調教師)
- ジョン・ストレーカーの妻
- ネッド・ハンター(ジョンの後輩)
- エディス・バスター(ネッドにカレーを持って行った女中)
- サイラス・ブラウン(ケンプルトン調教場の管理者)
- フィッツロイ・シンプスン(ジョン殺しで逮捕されている)
- グレゴリー警部(スコットランドヤード)
あらすじ
出馬するたびに賞金をすべてさらってくる名馬・白銀号。
次の火曜日に決戦をひかえたある日の朝、白銀号は行方不明に。
さらには白銀号の調教師であるジョン・ストレーカーが惨殺されていた――。
毎日一人が厩舎(きゅうしゃ)に寝泊まりし、番をしていたにもかかわらず起こった事件。
犯人はいったい誰なのか?
どうやって白銀号を連れさり、ジョンを殺害したのか?
当たり前のことが見方によっては奇妙なことにうつる。
さて、その真相とは?!
事件の概要
事件の概要をまとめるよ
わ…分かりやすいようで分かりにくい…
キングス・パイランド厩舎のすぐそばに、白銀号を担当する調教師ジョン・ストレーカーの自宅があります。
若い調教師3人は、毎日ひとりが厩舎で寝ずの番をしていました。
他の2人は、ジョンの家で夕食を食べたのち、厩舎の2階で休みます。
この日はネッド・ハンターが寝ずの番をしていました。
ジョン宅の女中がハンターに夕食のカレーを持ってきたとき、怪しい男に声をかけられます。
ハンターが追い払おうと犬をけしかけようとしますが、怪しい男はすでにいなくなっていました。
夕食を終えた調教師2人が戻るのを待って、ハンターはジョンに報告します。
夜中の1時ごろ、ジョンが服を着替えて出かけようとしていました。
妻は止めましたが、聞かずに行ってしまいました。
朝になっても戻らないジョンを心配して、妻は女中と一緒に厩舎へ向かいます。
厩舎は戸が開いており、ハンターは椅子にうずくまり、深い眠りについています。ゆすっても起きません。
強い薬品により、眠っているようでした。
2階の若い調教師をすぐに呼び起こしてみるも、2人ともぐっすり眠っていて、夜中のことは何も知らない、何も聞かなかったと言います。
起きないハンターをそのままにして、みんなでジョンと白銀号を探しに行きました。
そして、惨殺されたジョンを発見するのです。
しかしながら、白銀号の姿は見つかりませんでした。
白銀号はどこに行ったのかにゃ
怪しい男が犯人なのかしら?!
気になるね~
【ネタバレできるだけなし】感想
ここからは若干のネタバレを含みますので、嫌な人はまとめへジャンプか、ブラウザをそっと閉じてください。
ネタバレ嫌な人→まとめにジャンプ!!
いいですね、ネタバレしますよ
ネタバレ~
ネタバレ―
すー
るー
よー!
物語の最初から犯人が捕まっている件
ホームズに依頼があった段階で、フィッツロイ・シンプソンという人物がすでに逮捕されているんですよね。
この人物こそが、女中とハンターが出くわした「怪しい男」なんです。
でも犯人じゃないんだよね?
怪しい男であることは確かにゃ
ちゃんと釈放されたのかな
トリックと犯人について感想
トリックというわけではないですが、今回のキーマンは「犬」でしたね。
犬に変わったところがなかった、ということが「おかしい」と気付けるかどうか。
いつもと違うことばかりに目が行きますが、何も変わったところがないということが、こんなにも重要だったとは…!
ラストの種明かしもホームズらしくて、読んでいるとニヤニヤしちゃいます(笑)
犯人を逮捕するわけにもいかないし、公表するわけにもいかないし。
これも一応は「ホームズが犯人を見逃した話」になるのかな?
女中とハンターが会った「怪しい男」。
ジョンを惨殺した「犯人」。
白銀号を連れて行った「犯人」。
これらすべての犯人が全員違うっていうんだから、本当に面白い事件です!
白銀号事件:名言
今回はひとつご紹介します
何もしなかったことが不思議
「あの晩の、犬の不思議な行動に、ご注意なさるといいでしょう」
「犬は全然なにもしなかったはずですよ」
「そこが不思議な行動だと申すのです」
シャーロック・ホームズの思い出/白銀号事件/新潮文庫、延原謙訳より
はー、思いつきもしませんね、こんなこと!
何かしたから注目するのではなく、何もしなかったからおかしい、と。
これ気付きますか?
私は言われるまで気付きませんでした。
こういうことに気付ける人間になりたい。
え、何の話?
白銀号事件の感想と名言:まとめ
シャーロック・ホームズシリーズ短編「白銀号事件」について書いてきました。
もう読んでいる方もまだ読んでいない方も楽しめていただけると嬉しいです!
簡単にまとめますと、
「白銀号事件」のまとめ
- 怪しい男は誰か
- カレーに薬を入れたのは誰か
- ジョンを惨殺したのは誰か
- 白銀号を連れ去ったのは誰か
「白銀号事件」はこんな人におススメ!
- ホームズのちょっとおちゃめなドッキリが好き
- ホームズが犯人を見逃した作品が読みたい
- ワトスンといっしょに事件を解決する作品が読みたい
こんな感じですか。
実は私生活でいろいろありまして、久々の更新になりました。
ブログの書き方、忘れちゃったぜ(笑)
ここまで読んでくださってありがとうございます!
また少しずつ更新していきますので、よろしくお願いします。
白銀号事件、気になってきましたか?
ぜひ読んでいただけると嬉しいです!
読んだよ!だけでもいいのでコメントいただけると、飛び上がって喜びます!
「白銀号事件」が収録されている短編集はこちら↓
もうすでに読んだよっていう方は、他の出版社を読んでみてはいかかですか?
3つの出版社を比べてみた【新潮文庫・光文社文庫・創元推理文庫】シャーロック・ホームズシリーズ原作
それぞれ個性があって、とても面白いですよ!